作業服を作業環境で選ぶ方法

足場に立つ作業員

機能で作業服を選ぶときは、自分の職場環境に最適な機能で探すのが基本です。自分が働いている現場の特性をよく知った上で、ストレスなく力を発揮できる機能的な作業服を選ぶようにしたいものです。ここでは作業服を作業環境で選ぶ方法について詳しく説明いたします。

防火性や耐火性が求められる職場環境(溶接や鉄工など火や熱を扱う作業現場など)

特に、溶接や鉄工など火や熱を扱う作業現場は、作業服自体に防火加工や耐火加工がほどこされているものを選ぶようにしましょう。また、燃えにくいように加工はされていますが、絶対に燃えることはないという保証はないので、作業服を着ていても細心の注意を払いながら作業をするようにしましょう。

帯電防止や静電気防止が求められる職場環境(精密機械を扱う現場・火気厳禁の環境など)

特に、精密機械を扱う作業現場では、静電気のせいで機械の調子が悪くなり挙動がおかしくなったりすることがあり、最悪の場合は壊れたりする場合もあります。それを防ぐために、静電気を防止する機能は必須になります。また、デリケートなもの(薬品、ガソリンなど)を取り扱う場合も、静電気が原因で引火したり爆発が起こる可能性があります。そのため、静電気防止対策はしっかり行いましょう。

制菌性や抗菌防臭加工が求められる職場環境(飲食店・食品加工現場・営業職の人など)

特に、飲食店で接客する方や食品加工現場で作業する方、営業職の方の場合は、防菌や制菌をする事で汗のにおいなどを抑えることができるので、おすすめです。また、食品加工現場については、繁殖を抑えて菌を弱らせる抗菌効果が高い作業服が望ましいでしょう。

高視認性が求められる職場環境(夜間の道路工事現場などで作業をする人・重機を使用する現場や倉庫内で作業をする人など)

夜間や大型の車両が行きかう現場、また倉庫内で作業を行うときは、視野が狭くなり、作業している人が見えにくくなりがちです。その場合は、自分からアピールして注意喚起を促して、事故やトラブルを起こさないようにしましょう。具体的な機能としては、反射テープや反射材がついた作業服が望ましいです。事故やトラブルの予防のために周りからの視認性が向上します。

防風機能や防寒機能が求められる職場環境(屋外にいる作業員・ビルの清掃員・窓ふきなどの作業員・海沿いに現場がある作業員など)

屋外などで作業をする場合は、特に冬の防寒対策が必須になります。しかし、衣類の枚数を着こむと動きにくくなり作業効率が落ちたり、予期しない事故を起こすことがあります。なので、防寒性を優れていて重量が軽い設計で作られている作業服を選ぶようにしましょう。

通気性や速乾性が求められる職場環境(安全面を考えて暑い中でも長袖を着なければいけない作業環境の人・夏場に工事現場で働く人など)

夏場屋外や暑い環境で働く人に必須な機能が「速乾性」と「通気性」です。暑い中で必然的に起こり避けることができない汗やべたつきを最小限におさえる必要があるからです。最近では、速乾機能や消臭・UVカットを備えた高機能な作業服も販売されているので、熱中症対策にも有効です。

まとめ

作業服を作業環境で選ぶ方法についてご紹介しました。これまでの説明により、最近の作業服は耐久性や着心地だけではなく、一つ一つの職場環境に起こるリスク・問題に向き合って作られた物が多くあります。そのため、作業服を探すときは、自分の作業現場をよく知り、必要な機能を知っておけば失敗することを最小限におさえて、仕事をささえてくれるベストパートナーな作業服をみつけることができます。ぜひ作業環境に合わせた選ぶポイントを押さえて、自分で足を運び、ベストパートナーを見つけてください。